☆春の雪山散歩に出発です☆
ゴールデンウイークになると、乗鞍岳には「春山バス」という山岳路線が運行開始になります。早い時期は位ヶ原山荘(2350m)まで、除雪が進むと肩ノ小屋口(2615m)まで約1時間で行けるようになり、多くの人でにぎわいます。ただ運航開始直後の時期は路面の凍結などでバスが運休になることがちょいちょいあるので注意が必要です。なので絶対に中止はイヤだ!という場合は5月中旬以降をお勧めします。また山道はかなりグネグネしてますので、酔いやすい方は親指の付け根をグリグリしながら乗りましょう。

乗鞍岳春山バス

バスに乗って位ヶ原山荘まで!

☆晴れれば初夏だけど陰れば冬☆
5月ともなれば日差しも強くなり、2500m以上の場所でも照り返しでポカポカ陽気。むしろ風が無いと暑くてTシャツで歩いている事さえあります。でも日が陰って風が吹けばそこは流石の3000m峰。一気に体感温度は0℃近くになり冬へ逆戻りです。
ここで大事になってくるのがウェアリング。スキーウェアのような中綿入りの分厚いものだと、着ていれば暑い!脱ぐと寒い!となりがちです。なので薄手の物を重ね着する感じで、アウターは万が一の雨や雪に備えて冬山用ウェアかレインウェアが必須になります。脱いだものはかさばるので荷物は多くなっちゃいますが、横着して着るものを減らすと寒い時大変ですので我慢してくださいね。

ポカポカ陽気ならのんびりワイワイ

☆けっこうな坂をけっこう登ります☆
位ヶ原山荘からスタートしても、肩ノ小屋口からスタートしても、最初に割と急な坂が待ち構えてます。夏山では急な坂はえっちらおっちらジグザグに登って行きますが、スノーシューには「ヒールリフト」という強い味方があります!スノーシューのカカトの部分についているシンプルな金具。足の角度がハイヒールのようになるだけですが、たったこれだけのことで登りが圧倒的に楽!そして斜面にしっかりグリップ!一歩一歩は小さくても、直登で進むので結果的に早く登れます。ただしコツが少しありますので、徐々に練習しながら慣れていきましょう。

途中は急な所もあります

☆冬とはまた違った残雪の風景☆
残雪期ともなれば雪は段々と谷の部分を残して解けていき、ハイマツやダケカンバが顔を出してきます。厳冬期の真っ白な山もキレイですけど、この時期の雰囲気も春になったな~と言う感じでお勧めです。何より暖かい!いやむしろ暑い!(日によってかなり違いますけど)
穏やかな日はのんびりピクニック気分。とは言え空気は薄い。平地のつもりで歩いていると、意外と息が上がって苦しいことも。バスだから楽だろうと思っていると、思わぬ落とし穴がありますよ(笑)。あと紫外線が一番キツイ時期なので、照り返しが尋常じゃないです。しっかり日焼け止め&サングラス、これだけは絶対忘れずに!

緑と白のコントラストもまた良し!

☆アルプス全部見えますぜ!☆
北アルプスはもうすぐ横っちょにバッチリ。乗鞍岳側から見ると、手前に焼岳、その奥に穂高、そして後ろの方にちょろっと槍ヶ岳まで見えます。中央アルプスと南アルプスもぐるっと見えます。もちろん天気が良ければですけど(笑)。
ハイマツ帯の近くを歩いていくので、天気が悪ければライチョウが出てくることもあります。日本の雷鳥は人を恐れていないので、こんな近くにいていいの?ってぐらい目の前を歩いていくことも。

晴れていればすぐそこに穂高が!

☆山頂エリアならではの絶景!☆
時期が違えば見どころもまた違います。位ヶ原山荘前から肩ノ小屋口へと除雪が伸び始めれば、高さ10mほどの雪の回廊ができます。立山ほどではないですけど、なかなかの迫力!そして上の方まで段々と雪解けが進んでくると、肩ノ小屋の裏に五ノ池が出現。雪解け水だけが溜まってできた池は、まさにコバルトブルーの神秘的な色合い。これだけは実際に見て欲しい!言葉や写真ではなかなか伝えられない風景です。

雪がある限りはまだまだ雪遊び!夏はまだまだ先ですよ~!

高さ10mの雪の回廊!

春山スノーシュー持ち物

【インナー】天気が良ければ確実に厚くなるので、綿製品はやめて化学繊維のインナーを着ましょう。保温のアンダーウェアでなく、Tシャツで大丈夫。タイツは天気が悪くならなそうであれば無くても大丈夫。
【中間着】念のため長袖のフリースなどの防寒着はザックに入れておいた方がいいです。
【アウター】防水の登山用ウェアまたはレインウェア。グローブは基本薄手で大丈夫ですが、念のため厚手の物があればなお良し。
【ブーツ】ブーツはハイカットがべスト。登りはスノーシューを使いますが、帰りはスノーシューを脱いで下ります。ゲイターは無料のレンタルあり。

【サングラス・日焼け止め】春は紫外線が強いので必須。ゴーグルだと暑くてつけていられません。
【帽子】晴れていればキャップやハットで大丈夫。寒い時のニット帽・ネックウォーマーが予備であればベスト。
【飲み物・お弁当】暑いときは500㏄では多分足りなくなります。昼食も忘れずに。
【バックパック】衣服を脱ぎ着することが多いので、余裕のある容量で。帰りにスノーシューを背負ってくるので、ベルトが多く付いているものがベスト。なければレンタルがあります。
 

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春山スノーシューツアー情報